薬学部の勉強が大変だと感じる理由
薬学部に入学すると、6年間ずっとテストと課題に追われ続けるでしょう。私自身、長時間勉強に追われて「人生で一番勉強しているのでは」と感じることが何度もありました。
他学部と比べても暗記量は圧倒的に多く、試験範囲が縦横に繋がっているのが薬学部学習の特徴でもあります。そのため、ただ暗記をするだけではなく、系統立てて理解を進めることが重要です。
このブログでは、薬学部特有の効率が上がる勉強法と、日常生活の中で使える時短テクニックについてまとめました。勉強が多すぎて途方に暮れている方や、効率を上げたい方の参考になれば嬉しいです。

薬学部で効率を上げるために大切な考え方
理解を優先することの重要性
薬学部の勉強は暗記だけで乗り越えられるものではありません。繰り返しになりますが、暗記中心の学習では後々苦労することが多いのです。だからこそ、まずは理解することを意識して勉強を進めてください。
例えば、薬理学でパーキンソン病の薬の作用機序を学ぶ際、「吐き気」「幻覚」「起立性低血圧」などの副作用を丸暗記するのではなく、なぜそうなるのかを考えてください。
黒質のドパミンが減少し、アセチルコリンが相対的に強くなることから副作用が起こる、という流れで理解することで記憶に残りやすくなります。
このような因果関係を意識した学び方は、病態や薬剤の作用機序など多くの分野で応用できます。わからない点があれば早めに質問し、自分の言葉で説明できるレベルまで落とし込む習慣をつけましょう。
ノートにまとめる学習法
理解を深めるために、ノートに自分なりのまとめを作ることも非常に有効です。自分でまとめる作業は、情報を整理するだけでなく、調べる過程でも知識が定着していきます。
ノートに整理する際のポイントは次の通りです。
☑その用語や概念を自分の言葉で説明する
☑例や図を加えて視覚的に理解できるようにする
☑関連する知識を繋げて整理する
薬学部の勉強は範囲が膨大なため、テスト直前に一気にまとめようとしても時間が足りません。可能であれば少し早めにまとめ始め、日常的に見直す時間を確保することが望ましいです。
暗記を効率化するための具体的な方法
暗記を効率化する三つの技法
薬学部の学習は暗記が大きな割合を占めるため、単純に量をこなすだけでは効率が上がりません。ここでは、暗記を効率化する三つの技法を紹介します。
① 理解を軸にしたストーリー化
薬の作用や病態は単独で覚えるよりも、流れとして理解することが記憶の定着につながります。例えば、バセドウ病と橋本病は同じ甲状腺に関わる疾患ですが、症状は対照的です。この対比をストーリーとして理解することで、単独で覚えるよりも記憶しやすくなります。
② イメージ化
病態や薬の作用を頭の中でイメージできるようにすると、関連する知識が結び付きやすくなります。バセドウ病なら眼球突出や頻脈、橋本病なら低代謝状態のイメージ、といった具合です。
③ 比較して覚える
薬のカテゴリーや疾患は、似た性質のものを比較して覚えると効率が上がります。高血圧治療薬を例に挙げると、ARB、ACE阻害薬、カルシウム拮抗薬などを横並びで考え、それぞれの特徴や副作用、適応を比較して理解すると定着しやすいです。
また薬の名称にもパターンがあります。
☑ロールで終わる薬はβ遮断薬
☑サルタンはARB
☑プリルはACE阻害薬
☑ピンはカルシウム拮抗薬
☑スタチンは脂質異常症薬
このように、語尾や用途でグループ化して覚えると効率的です。
CBTや国家試験対策は早めの演習が鍵

CBTや国家試験対策では、「解く→直す→覚える」というサイクルが重要です。私はこの部分で苦労した経験がありますが、とにかく問題を解いて間違えた箇所を徹底的に見直すことが最も効果的だと感じました。
演習量が不十分だと問題文の読み方や選択肢の取り方に慣れず、結果的に得点に結びつきません。演習は過去問だけでなく、模試や参考書の演習問題を活用し、間違えた箇所については関連知識まで掘り下げて理解することが大切です。
日常ルーティンで使える時短テクニック
朝と夜の時間の活用
勉強は朝の方が効率が良いことが多いと言われています。朝30分で集中して勉強した方が、夜に同じ時間を費やすより記憶が定着しやすいという意見もあります。
朝の時間は、計算問題や前日に学んだ内容の復習に使うと良いでしょう。
勉強前の準備
その日の勉強の目標を決め、やるべきことをリスト化する習慣をつけましょう。
時間ごとに何をするかを決めると、目標達成がぐっと楽になります。同時にスマホは物理的に視界から遠ざけ、通知をオフにするなどの工夫をすると集中が続きやすくなります。
私の場合、タイムラプスで自分の勉強風景を撮影することもありました。そうすることでスマホを触らなくなり、脱走できない環境を自分で作っていました。
勉強時間と休憩時間のバランス
長時間の勉強は集中力が続きません。効果的な方法として、1時間集中して5分休憩というインターバル法を取り入れると効率が上がります。
人間の集中は2時間が限界とも言われているため、適度に休憩を挟むことは非常に大切です。
隙間時間の活用
通学時間や移動時間などの隙間時間を活用しましょう。電車やバスの中で暗記カードを使ったり、録音した語句を聞いたりすることで、勉強時間を増やせます。
お風呂で暗記した友人もいますが、日常のすきま時間を活かして学習することは大きな時短につながります。
まとめ
薬学部の学習は暗記量が多く、理解と積み重ねが求められます。理解を軸に勉強を進め、ノートで自分なりのまとめを作成し、暗記はストーリー化やイメージ、比較によって効率化を図りましょう。
さらに時短テクニックとしては、朝の時間の活用、勉強前の準備、適切な休憩の取り方、隙間時間の利用が挙げられます。勉強時間をただ長くするのではなく、効率良く濃い学習を積み重ねることが薬学部での成功につながります。