
― 研究室を選ぶとき、まず最初に考えるべきことは何でしょうか?
最初に考えてほしいのは、「自分がどれだけ研究をしたいか」ということです。
今後、研究を中心に学生生活を送りたいのか、できれば研究は避けたいのか、それとも研究とアルバイトや遊び、サークル、部活動などを両立させたいのか。この違いによって選ぶべき研究室は大きく変わります。ここでは、その3つのタイプに分けてお話ししていきます。
1. 研究をメインで取り組みたい人へ
Q. 本格的に研究したい人は、どんな視点で研究室を選ぶと良いですか?
まず、自分がどんな研究に興味を持っているのかを明確にしましょう。研究したい分野、学会発表への関心、個人研究かチーム研究か、将来の職業に繋がるテーマなど、自分の目的をはっきりさせることが大切です。
研究室によって、特化している領域や教授の指導スタイル、学会参加の機会、使用できる実験機器などが異なります。研究職や開発職を志望する人は、早い段階から研究技術を習得したり、学会発表を経験することで有利になります。
また、動物実験を希望するかどうかも重要な判断基準です。動物を扱う研究室では、週末にも飼育や観察のために出勤が必要になりますし、細胞実験では日々の世話が必要になることもあります。
Q. 見学や面談では何を確認すべきでしょうか?
教授や学生に直接話を聞き、研究の進め方や研究室の雰囲気、学会参加の実績、実験の自由度、使用機器の内容などを具体的に確認しましょう。
ある友人は、土日も含めてほぼ毎日研究室に通い、終電近くまで作業していました。それほどの情熱を持てる人なら、忙しい研究室での学びは貴重な経験になるでしょう。
ただし、研究室内での人間関係や指導体制も重要です。学生同士の相性や先輩との関係が悪いと、研究自体が苦痛になってしまうこともあります。実際、研究は好きでも、人間関係で悩んだ友人もいました。
2. 研究とプライベートを両立したい人へ
Q. 両立志向の学生が気をつけるべき点は?
まずはできるだけ多くの研究室を見学し、比較することです。特に確認すべきなのは、コアタイムの有無とその実態です。表面上は「ゆるい」と言われていても、実際には厳しく管理されている場合もあるので、先輩からリアルな情報を集めましょう。
コアタイムが長いと、研究室に拘束される時間が増えるため、アルバイトやサークルとの両立が難しくなります。逆に緩い研究室では、自主性が求められますが、教授に放置されてしまい、満足な研究ができないこともあります。
Q. 両立したい場合の心構えは?
自分の関心を具体的に伝え、積極的な姿勢を見せることが大切です。やる気を見せれば、ある程度自由なスケジュールでも信頼を得ることができるでしょう。最初のうちはきちんと取り組むことで、自由度の高い研究生活を実現しやすくなります。
3. 研究をなるべく避けたい人へ

Q. 研究をあまりやりたくない人は、どうすれば良いでしょうか?
「研究がしたくない」というより、「研究室にあまり行きたくない」という人には、研究室選びが特に重要です。私の大学には、薬草園の管理や文献調査を主とする研究室があり、通学せずに自宅で作業を進められる環境が整っていました。
コアタイムがなく、自分のペースで研究を進められる一方で、就職活動に必要な情報が入りにくい、仲間とのつながりが希薄になるといったデメリットもあります。それでも、明確にやりたいことがある人にとっては、有効な選択肢だと思います。
私の研究室選び体験
私は「研究は少しはしたいが、できれば負担は少なくしたい」というタイプでした。担任のような役割の先生に相談し、自分の希望に合いそうな研究室を5つほど紹介してもらいました。
私が重視したのは、生物系の研究であること、動物実験がないこと、コアタイムがゆるいこと、教授が厳しすぎないことでした。見学では、研究室の雰囲気や先輩からのリアルな声、どれくらいの時間を研究に費やしているかなどを丁寧に確認しました。
実際に私が選んだ研究室は、午後3時頃に訪問してもほとんど人がいないようなゆったりとした雰囲気でした。また、その研究室は企業志望の学生が多く、エントリーシートの添削や就職活動に関するアドバイスも充実していました。
分析が得意だった私は、機械分析ができる点でも魅力を感じ、最終的にその研究室を選びました。
人気研究室の注意点
人気のある研究室は、定員超過で選考が行われることがあります。成績順や教授面接、あるいはテストなどがある場合もあります。希望する研究室の情報は、先輩や友人、学内オープンチャットなどで共有されていることもあるので、事前に情報をチェックしておきましょう。
毎年人気の研究室は変動するため、第一志望だけでなく、第二、第三志望の候補も用意しておくと安心です。
まとめ:後悔しない研究室選びのために
- 自分が研究にどれだけ時間を割きたいのかを見極める
- 研究室の見学で、実際の雰囲気や働き方を確認する
- 自分の得意・不得意や将来の方向性と合致するかを判断する
- コアタイムや就職支援など、日々の生活と将来の準備が両立できるかを考える
- 3つ程度の候補を持っておくことで、柔軟な選択ができる
研究室選びは、自分の価値観や未来と向き合う大切な時間です。迷って当たり前だからこそ、納得できる選択を目指して行動してみてください。きっと、あなたにぴったりの場所が見つかるはずです。