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「後悔しない研究室選び」薬学生が知っておきたい5つの準備

「後悔しない研究室選び」薬学生が知っておきたい5つの準備

薬学部における研究室選びは、学生生活の中でも特に重要なイベントの一つです。

研究室で過ごす時間は決して短くなく、5・6回生としての学び方、生活リズム、そして卒業後の進路にも大きく関わります。どの研究室に所属するかによって、日々のスケジュールはもちろん、得られる経験や出会う人のタイプも大きく異なります。そのため、「どこでもいいや」と流されて選ぶのではなく、自分にとって最適な研究室を選ぶための情報収集と事前準備が非常に大切です。

1. 研究室選びは情報戦

研究室を選ぶうえで最も大切なのは、正確でリアルな情報をどれだけ持っているかです。薬学部の学生生活では、部活やサークルによる「縦のつながり」がとても重要で、先輩後輩のネットワークが研究室選びにも大きな影響を与えます。

公式の説明だけではわからない「内部の雰囲気」や「教授の人柄」、「学生同士の関係性」、「行事の頻度」など、研究室の本質的な部分は先輩からの話でしか知ることができません。

そのため、普段から先輩と交流し、気になる研究室の情報を少しずつ集めておくことで、配属前の慌てを防ぐことができます。

研究室配属前に研究室見学などございますが、研究室見学は短時間で教授や学生も外向けの説明をしてくれます。しかし実際には、研究デザインの自由度、指導の細かさ、コアタイムの厳しさ、イベントの負担など、日々の生活に深く関わる部分は説明会ではほとんど見えません。だからこそ、非公式の「生の声」が何より重要なのです。

2. 人気研究室に行きたいなら「成績」も重要

情報が大切であることとは別に、人気の研究室では成績が配属に影響することがある点も知っておく必要があります。

薬学部では、研究室には定員が設けられており、希望者が定員を上回った場合、大学によってはGPAなどの成績順に配属先が決定されることがあります。

特に人気が高いのは、薬理学、薬物治療学、臨床系といった「花形研究室」これらの研究テーマは就職活動の面接で話題にしやすく、薬剤師・医師・面接官からの理解も得やすいことから、例年多くの学生が志望している印象です。

「絶対この研究室に行きたい」という明確な志望がある学生は、もちろん成績にも意識を向ける必要があります。一方で「まだ研究内容を決めていないけれど、選択肢を広く残したい」という学生にとっても、ある程度の学業成績を維持しておくことで、後悔なく配属を選べる可能性が高まります。

3. 忙しい研究室と余裕のある研究室の見分け方

研究室の選び方で多くの学生が気にするのが「忙しさ」です。研究室によって、コアタイムが長く拘束時間が多いところもあれば、比較的自由度が高く、自分のペースで研究を進められるところもあります。

忙しさの見極めには、以下のポイントが役立ちます。

コアタイムの有無・長さ

朝から夕方まで必ず研究室にいなければならないところもあれば、最低限の時間だけでよい研究室もあります。コアタイムが長い研究室は、毎日の生活リズムが固定されやすい一方、私生活の自由度が下がることがあります。

先輩からの情報

最も重要なのはやはりここです。公式の情報だけではわからない「実際の忙しさ」や「イベントの多さ」は、研究室に所属して実際に経験した先輩にしかわかりません。

5・6回生になっても私生活の時間を大切にしたいのかなど、自分自身の学生生活を意識して、部活の先輩から多くの情報を聞き、忙しすぎない研究室を選んだりすることも良いと思います。

セミナーや進捗報告会の頻度

意外と落とし穴になるのが、研究以外の“定例行事”の存在です。

例えば、
・週1回定期開催の朝一からのセミナー
・定期的な英語抄読会
・月1〜2回の経過報告会
・学会発表の準備

こうしたイベントが多い研究室は、その分準備に時間がかかり、実質的な負担が大きくなります。研究室見学の際は、「研究自体の忙しさ」だけではなく、行事の頻度や準備の大変さも確認しておくと失敗が少なくなります。

4. 興味を持てる研究テーマが最も大切

忙しさや環境も大事ですが、最終的に最も重要なのは自分がその研究に興味を持てるかどうかです。興味がない研究を1年以上続けるのは想像以上に大変で、途中でモチベーションを保てなくなることもあります。

学生を聞いてみると、家族に糖尿病の人が多く、薬名も身近に聞いていたことから糖代謝に関する研究に自然と興味を持つようになりました。当時、痩せ薬が大きな話題になっていたこともあり、代謝やホルモンに関する研究テーマに魅力を感じました。という形で研究テーマを決める薬学生もいました。

また、薬学部の研究室では動物実験を行うところも多く、マウスやラットを扱うことができるかどうかは非常に大きな分岐点です。動物が苦手な人は、この点を最優先で考えるべきです。「どうしても無理」という人は、初めから動物実験のない研究室を候補に入れることで、後悔のない選び方ができます。

5. 研究室選びの一般的な流れ

多くの大学では以下のようなフローで研究室が決まります。

  1. 研究活動の説明会

  2. 研究室見学

  3. 希望の研究室へ申し込み

  4. 希望者が多い場合は面接や選考

  5. 内定・配属

大学によっては、説明会から申し込みまでがわずか2週間程度と非常にスケジュールがタイトでした。そのため、説明会が始まってから慌てて情報収集をするのでは間に合わず、事前に先輩から聞いておいた情報が大いに役立ちます。

研究室見学では、教授や学生の雰囲気、研究テーマとの相性、1日のスケジュール、イベントの頻度など、気になる点は積極的に質問したほうが良いです。また、志望研究室が多い場合は、見学の予定が重ならないよう計画的に動くことも大切です。

まとめ:後悔しない研究室選びのために

研究室選びは、薬学生の最終学年の生活だけでなく、就職活動や将来のキャリアにも大きな影響を与える大事な選択です。

そのためには、
・早めの情報収集
・先輩とのつながり
・忙しさの見極め
・興味を持てるテーマの選択
・動物実験の可否

これらを総合的に考えることが重要です。

どの研究室を選ぶかによって、あなたの学生生活は大きく変わります。だからこそ、自分にとって何が大切なのかを見極めながら、納得のいく研究室を選んでください。

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