学生向けコラム一覧

1~4年生向けコンテンツ

ノウハウ

CBT対策の第一歩と対策について

CBT対策の第一歩と対策について

CBT試験とは

CBT試験は、一言で言うと薬学部の5回生で実務実習に参加するために必須の試験です。基本的にCBTに受からなければ、5回生に進級できません。つまり留年です。

コンピュータを用いた選択式の試験で、薬剤師として必要な基礎知識が身についているかを確認することが目的です。出題範囲は、解剖学や生理学、薬理学、病態・治療、衛生、法規など薬学全般にわたり、約240問が出題されます。合格には、総合点だけでなく分野ごとの基準点もクリアする必要があり、国家試験への基礎固めとして重要な位置づけとなっています。

CBT試験の中身を読み解いていくと、複数の知識から応用的な問題を解く能力ではなく、基本的な知識を抜け目なく勉強する能力が問われています。つまり、この科目は捨てよう!とか、この範囲は諦めよう!という考え方は、この試験においては御法度です。

試験対策をする上で、「みんなが解ける問題は、当たり前に解けるようになる!」この考え方を忘れずに持っておいてください。

CBT試験対策は何からやればいいの?

では、具体的にCBT試験の勉強法について解説していきます。薬学ゼミナールから出版されているコアカリ・重要ポイント集、コアカリ・マスター(以下、コアカリ)を使う人と使わない人でそれぞれ解説します。

まだ勉強を始めていない方で、何を使って勉強するか決めていない人やこれから教材を購入される方は、コアカリを使う勉強法をおすすめします。なぜなら、CBT試験の受験生の大半はコアカリを使用して勉強しているからです。冒頭にお話しした「みんなが解ける問題は、当たり前に解けるようになる!」この考え方からも受験生の多くが使う問題集を使うことをおすすめします。

また、コアカリには問題集であるコアカリ・マスターとそれに準拠した参考書であるコアカリ・重要ポイント集があります。そのため、分からない問題に出会ったときにすぐに調べることができ、スムーズに勉強を進めることができます。

CBT試験の出題ゾーン

CBT試験は、3つのゾーンに分かれています。

  • ゾーン1:物理系薬学(30題)・化学系薬学(35題)・生物系薬学(35題)

  • ゾーン2:医療薬学[薬理・薬物治療系](60題)・医療薬学[情報系](15題)・医療薬学[薬剤系](35題)

  • ゾーン3:基本事項(10題)・薬学と社会(20題)・衛生薬学(40題)・薬学臨床(30題)

今回のテーマは、CBT試験対策の第一歩ですので、何から始めたらいいかを説明します。

まずは、ゾーン1とゾーン2の薬理・薬物治療系から勉強を始めてください。理由は、ゾーン1は薬学部の1~2回生で学習する範囲なので多くの学生は、しばらく勉強していない範囲になります。ゾーン2は薬剤師にとって最も重要と言っても過言ではない範囲で、必要な知識も膨大です。つまり勉強に時間がかかる範囲と言えます。

ゾーン1の物理、化学、生物が3教科とも得意!という学生は多くないと思います。自分自身も高校生の時に物理、化学を選択していたので生物が苦手でした。3教科の中で最も苦手な科目は、毎日必ず勉強するように計画を立てましょう。体感的には、苦手な科目は得意な科目の2倍勉強するイメージです。

例えば、生物が苦手な学生の場合、
(例1、毎日生物2単元、物理1単元、化学1単元ずつ)
(例2、毎日生物2単元、物理と化学を2単元ずつ日替わりで)
このように計画をたてます。

ゾーン2は勉強した範囲で覚えるものや復習する範囲をまとめるノートを準備しましょう!とにかく覚えることが多いので、「後でまた見返そう。」や「今度覚えよう。」という考え方は絶対にだめです。ノートは紙のノートでも電子(Goodnotesなど)でもかまいませんが、必ず毎日持ち歩いてください。そのノートを復習する時間を勉強計画に入れましょう。

ゾーン2の中でも、はじめに交感神経と副交感神経などの自律神経系の勉強から始めましょう。自律神経は体全体の働きをコントロールする神経なので、薬剤の作用機序などを理解する上で非常に重要となります。

大半の目次は、臓器毎にまとまっていると思います。どの順番で勉強しても問題ないですが、少し興味あるものから始めると勉強がはかどります。それでも決められない!という学生は、腎臓系から始めることをおすすめします。

① コアカリを使う方の勉強法

コアカリは、まず問題集を開きましょう。問題集のはじめにある目次を使って学習計画を立てましょう。ポイント集を開いて前から読んでいく勉強法はおすすめしません。

目次を活用して大体5~10ページをめどに自分なりに1単元を決めていきます。例えば物理系薬剤の中でC1物質の物理的性質、C2の化学物質の分析という範囲があります。C1の中に(1)物質の構造があります。そこに、1.化学結合(P4~P9)、2.分子間相互作用(P10~P17)、3.原子・分子(P18~P23)、4.放射線と放射能(P24~31)と項目があります。

この項目は、それぞれが5~10ページずつに分かれているので、それぞれを1単元として4単元分にします。このように各科目を、自分なりに1単元ずつに分けて、それを元に学習計画を立てます。上記の内容と重複しますが、苦手な科目は得意な科目の2倍は勉強できるように計画を立てます。

実際に勉強を進める際には、問題集で1単元を解きます。解き終えたら、丸付けをしましょう。1周目に解くときは分からない問題が大半を占めると思いますが、気にせず進めていきましょう。

丸付けが終わったら、すぐにやり直しをやりましょう。勉強において最も大切な時間です。解いた問題の解説を読むと共にポイント集の対応する範囲を開いて確認しましょう。この際、注意していただきたいのは、選択肢に出てきている他のワードも一緒に確認してださい。

CBT試験は、基本的な内容が中心に出題されるので類似問題も多く出題されます。そのため、別の選択肢が解答になるパターンが出題されることは多くあります。大げさに言うと、1問の問題から選択肢の数(5つ)の知識を確認できれば、非常に効率的に勉強を進めることができます。

後で確認する用のノートを作製した人は、ここでノートを記入しましょう。このノートは、ポイント集で出てきたものは前から順にまとめ直すノートではないので、問題集で出会った問題に関する知識をポイント毎にまとめて記入してください。

② コアカリを使わない人の勉強法

コアカリを使わない人の勉強法は、書店で自分に合った問題集と参考書を選ぶところから始まります。問題集を選ぶときのポイントは、解答・解説がどれだけ詳しく書かれているかと問題毎の難易度が記載されているものを選ぶことです。

解答・解説は文章で長々書かれていてもわかりにくい場合があるので、自分なりに読みやすいものを選んでください。問題毎の難易度は、勉強を進める上でその問題にかける時間の目安になります。例えば正答率が10%を切っているような問題は、時間をかけすぎるのではなくて、必要な知識だけまとめて次の問題に進むべきだと思います。

問題集と参考書がそろったら、問題集の目次を中心に自分なりに1日勉強できる分ずつに分けましょう。これは学習計画を立てる上で非常に重要になります。なんとなく前から解き始めることはやめましょう。

最後に:CBT試験対策の第一歩で最も大切なこと

CBT試験対策の第一歩の最後になりますが、最も大切なことは計画を立てることです。勉強を始める前に1ヶ月、1週間、1日までの目標を立てましょう。そこから逆残して毎日の計画を立てましょう。

前日の夜か当日の朝に自分なりの勉強のスケジュールを作ってください。これは紙に書いて、勉強中必ず机の上に出しておきましょう。

その一日のスケジュールの中に、前日までの勉強で書き留めた復習ノートを覚える時間を組み込むようにしましょう。人間の記憶力は繰り返しで定着します。このように日々の計画→実行を習慣づけましょう。この力は、薬剤師国家試験を受ける際にも非常に重要です。

就活支援サイト