国家試験対策

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ノウハウ

薬学部6年生向け薬剤師国家試験 合格までの1年スケジュール

薬学部6年生向け薬剤師国家試験 合格までの1年スケジュール

月ごとの勉強目標と進捗管理の方法

薬学部6年生になると、多くの人が薬剤師国家試験への不安を抱えます。「みんなは国家試験の勉強をいつから始めているのだろう」「国家試験に向けて何から手を付けたらよいのかわからない」

こうした声は毎年多く、初めての国家試験に対して漠然とした不安を感じる人も少なくありません。国家試験は勉強する範囲が非常に広く、計画的に進めないと直前に追い込まれてしまいます。

そこで今回は、薬学部6年生が合格を目指してどのように1年を過ごせばよいか、月ごとの勉強スケジュールと進め方のコツを紹介します。もちろん早く勉強を始めることがベストですが、現実的に多くの人がどのタイミングで本格的な勉強を始めているのかもあわせてお伝えします。


いつから勉強を始めるべきか

薬学生の多くは6年生の6月から7月にかけて国家試験の勉強を本格的にスタートします。その理由は大きく2つあります。1つは5年生の後半から6年生の前半にかけて就職活動や研究発表が多く、これらが落ち着いたタイミングで国家試験の対策を始める人が多いからです。もう1つは、多くの薬科大学で9月に国家試験の模擬試験が実施されるため、その2ヶ月前から準備を始めようという動きがあるからです。

実際のスケジュールの一例は以下の通りです。

7月に勉強開始

7月から8月は青問題集を使って基礎固め


9月に第1回模擬試験を受験

10月に第1回模擬試験の結果を受け取り、弱点を中心に勉強

11月に第2回模擬試験を受験

12月に第2回模擬試験の結果を受け取り、大学の卒業試験と並行して勉強

2月に国家試験本番

このように模擬試験を通して、自分の弱点や勉強の進捗を確認しながら進めていくのが一般的です。大学や予備校によって模擬試験や卒業試験の日程が異なる場合がありますので、個々のカレンダーに合わせて調整してください。

7月以降の勉強の始め方

ここでは、具体的に7月以降にどのように勉強を進めればよいかを紹介します。勉強の進め方にはいくつかの方法がありますが、ここでは代表的な2つの方法を紹介します。

☑1つ目は青問題集を中心に勉強する方法

青問題集は国家試験の過去問を中心に構成された問題集で、効率的に得点力を上げることができます。ただし、計画的に進めないと途中で失速してしまう可能性がありますので、計画を立てることが大切です。

例えば「7月から8月で青問題集を1周する」という目標を立てた場合、1ヶ月で全範囲を終えるためには1週間で1/8を進めなければなりません。仮にある科目のページ数が800ページであれば、1週間で100ページ進める計算になります。これを毎日進めるか、2日に1回まとめて進めるか、自分の生活リズムに合わせて調整しましょう。

科目の順番としては、理解しやすい科目から始めることをおすすめします。例えば「生物の機能形態学」は人体の仕組みを扱うため、比較的取り組みやすい範囲です。生物の機能形態学を理解することで、薬理学や薬物治療学、薬剤学の学習が進めやすくなります。正常な体の仕組みから疾病、そして薬の作用機序へと段階的に理解が進むからです。

また衛生学も早めに取り組むべき科目です。衛生学は範囲が広く覚えることも多いため、夏のうちに基礎を固めておくと後の学習がスムーズになります。衛生学は身の回りの事象と関連する問題が多く、比較的取り組みやすい内容です。

物理や化学は高校までの知識をベースに進める科目で、忘れている知識が多い場合があります。これらは基礎知識の再確認が必要ですので、青問題集だけでなく教科書を並行して読み返すことも重要です。

☑2つ目は過去問を中心に勉強する方法

過去問を中心に進める場合、直近3年間の過去問は国家試験が近づいてから解くようにし、それ以前の過去問の中で「必須問題」から解いていきましょう。

国家試験の1日目の最初の試験は必須問題です。これは90問で構成されており、物理・化学・生物、衛生学、薬理学、薬剤学、病態・薬物治療、法規・制度、実務など幅広い範囲が含まれています。ここで70%以上得点することが必要条件となります。

過去問の必須問題は基本的な内容が多く出題されています。同じ問題が出題されることはありませんが、類似のテーマが頻出します。例えば薬理の作用機序を問う問題であれば、薬ごとの作用機序をしっかり理解しておくことが大切です。間違えた問題について、別の選択肢も含めて知識として定着させることで、類似問題に対応できる力が身につきます。


勉強を続ける際のポイント

どちらの勉強方法を選ぶにせよ、最も大切なのは勉強を継続することです。勉強していく中で「ここも勉強しなければ」と思う範囲が自然と出てきます。国家試験対策では「計画的に復習すること」と「苦手な範囲を見つけて克服すること」が重要です。

国家試験は学ぶべき範囲が膨大なので、ただ時間をかければよいというわけではありません。「後で復習しよう」と思っているだけでは、知識は定着しません。そのために、復習用のノートを作成することをおすすめします。

復習用ノートには、勉強していて分からなかった知識や重要なポイントを箇条書きで書き出します。科目ごとに分けてもよいですし、共通ノートにしても構いません。このノートを毎日の勉強計画に組み込み、必ず見直す時間を設定しましょう。模擬試験の日や予備校の授業の日でも、このノートを読むことで記憶が定着していきます。

模擬試験の活用法と苦手範囲の見つけ方

模擬試験は国家試験対策で最も重要なツールの一つです。模擬試験を受けることで自分の得意・不得意が客観的にわかります。特に「必須問題」で間違いが多い範囲は、その後の勉強で重点的に取り組むべき部分です。必須問題で得点できない範囲は、理論問題や実践問題でも得点に結びつかない可能性が高いため、必ず復習してください。

模擬試験の結果が返ってくるまで待つのではなく、自己採点や復習を行い、必須問題の中で間違えた範囲を優先的に勉強しましょう。必須問題は基本的な知識が問われるため、ここで得点力を上げることで総合得点も安定してきます。

まとめ

ここまで年間スケジュールと夏からの具体的な勉強方法を紹介しました。もし「間に合わないかもしれない」と感じたら、1ヶ月でも2ヶ月でも早く勉強を始めることをおすすめします。勉強の量が膨大なため負けそうになることもあるかもしれませんが、近年の薬剤師国家試験の合格率は70パーセント前後です。しっかりと対策をすれば合格できる試験です。

焦らず、しかし計画的に、国家試験合格に向けて頑張ってください。あなたの努力が合格につながることを願っています。

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