志望動機を書くときの基本構成とポイント
病院志望の志望動機を作成する際には、以下の構成とポイントを押さえると効果的です。これは、多くの薬剤師向け就職指南で推奨されている方法です。

≪基本構成≫
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結論(なぜその病院を志望するか)
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理由:病院の特徴・強み(その病院ならではの医療体制、専門性、地域医療への取り組みなど)
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理由:自分の経験や価値観とのつながり(実習経験、学び、目指す薬剤師像など)
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将来ビジョン/自分の強みをどう活かすか
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締め(入職後の抱負や貢献したい姿勢)
≪書くときの注意点・コツ≫
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応募先の病院の特徴・理念を事前にしっかり調べることが大事で、なぜこの病院なのかを明確に書くこと。
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自分の経験や価値観を必ず盛り込むことがポイントです。抽象的な表現だけではなく、実体験や学びを具体的に書いてください。
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将来のビジョンや、自分なりの貢献の仕方を明記し、「あなたを採用する意味」を伝える。
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書きっぱなしにせず、第三者や先輩に見てもらい、内容の妥当性や熱意が伝わるか確認する。
≪病院志望動機の例文≫

以下は、薬学生が病院を志望する際に使いやすい志望動機の例文です。構成などを参考にしてみてください。
≪例文①≫ 何か例文を枠で囲って頂けると幸いです。
私が貴院を志望した理由は、地域医療に携わり、薬物療法を通じて患者さんのQOLの維持・向上に貢献したいと考えたからです。貴院は急性期から回復期までを含む病棟を有し、地域医療支援病院として二次医療圏を担っているなど、地域医療に注力されている点に強く魅力を感じました。
私自身、薬局および病院での実務実習を通して、多くの患者さんと接する中で、慢性疾患が進行し、一般的な治療だけでは改善が難しい症例に向き合う機会がありました。その経験から、薬剤師が臓器機能悪化の未然防止や薬物治療の適正化で関わることで、単なる病状改善だけでなく、患者さんの生活の質を守ることの重要性を強く実感しました。
この考えから、地域包括ケアや在宅医療まで視野に入れ、地域の患者さんを支える医療を提供する貴院に深く共感しました。入職後は、患者さん一人ひとりの病態や生活背景に寄り添いながら、最適な薬物療法を提供し、安心して暮らせる医療環境づくりに薬剤師として貢献したいと考え、貴院を志望します。
≪例文②≫ 何か例文を枠で囲って頂けると幸いです。
私が貴院を志望した理由は、がん領域など多様な症例を経験できる環境で、薬剤師として知識とコミュニケーション力を高め、チーム医療に貢献したいと考えたからです。学生時代の病院実習では、医師・看護師・薬剤師など他職種が連携し、患者さんの治療方針を立てる過程に何度も立ち会いました。その中で、薬学的知見を活かした提案や、患者さんとの服薬指導が、治療の質や安全性、患者満足につながる場面を目の当たりにし、強いやりがいを感じました。
特にがん領域では、治療内容の多様性や副作用管理、緩和ケアまで含めた包括的なケアが求められます。貴院は高度医療に対応するとともに、多職種による緊密な連携体制が整っており、薬剤師として専門性を発揮しながら成長できる環境だと感じています。
私はこのような環境で、学んだ知識を実践に活かし、患者さんに安心と信頼を提供できる薬剤師を目指したいと考え、貴院を志望します。
≪なぜ病院志望動機は難しいのか≫

病院を志望する薬学生から「志望動機を書くのが難しい」という声が多い背景には、以下のような事情があります。
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病院ごとの情報が少ない:外部から見えにくい
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診療科や医療体制、地域医療の関わりなど、外部では把握しづらい背景事情が多い
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病院薬剤師の役割が仕事内容によって幅が広く、どこに魅力を感じるか整理しづらい
これらを乗り越えるには、情報収集と自己分析が重要です。病院のホームページ、病院見学会、インターン、実習経験など可能な手段をフル活用して、病院ごとの特徴と自分の価値観との接点を見つけることが、良い志望動機のベースになります。
あなたらしい志望動機で、第一歩を踏み出してください
病院への志望動機は、ただの形式ではなく、あなたの薬剤師としての志を伝えるチャンスです。
画一的な文章ではなく、自分の経験や思いをもとに、「なぜこの病院なのか」「なぜ自分なのか」を誠実に言葉にしてください。それが、採用担当者に伝わる確実な方法です。
最初はうまく書けないかもしれませんが、書き直し・考え直す過程で、あなたの本当に伝えたいことが見えてくるはずです。