病院薬剤師への道!早期化する病院選考を勝ち抜こう!

病院就活、いつから、どう動く?
薬学生の皆さん、こんにちは! 病院薬剤師を目指す皆さんが今、一番気になるのは「いつから動けばいいのか?」という時期の問題ではないでしょうか。
従来の病院選考は、6年生になってからの4月以降に本格的に開始し、夏頃までには内定が出るというスケジュール感が一般的でした。しかし、近年、薬局やドラッグストアの選考が早期化している影響を受けて、病院の採用活動にも少しずつ変化が見られるようになっています。
病院選考スケジュールの最新動向
病院側も学生さんの動きに合わせて、「病院見学」を通年で受け付けたり、病院薬剤師会が行政と協力して5年生の早い段階から「病院セミナー」を開催したりと、早期接触の機会を増やしています。
ですが、病院採用の大きな側面として「欠員補充」という要素があります。そのため、薬局・ドラッグストアほどスピード感をもって選考を行うのは難しく、最も前倒しで選考を行う病院でも2月開始が最短ではないかと思います。
もちろん、地域によっては実習先でほぼ内々定となるようなイレギュラーなケースも存在します。大切なのは、自分の志望する病院がどのようなスケジュールで動いているのかを、自ら動き情報収集することです。
病院薬剤師の薬学生希望者は増加中!?競争が激化する可能性も!
病院就活を取り巻く環境は、以前にも増して厳しくなりそうです。
薬学生との面談などで話していても、例年よりも病院薬剤師希望者が多い印象です。
学生人気が高い「主要都市部の急性期系の病院」には、応募が集中することが予想されます。「憧れの病院で働きたい!」という強い気持ちを内定に結びつけるためにも、ライバルに差をつけるには、十分な選考対策が不可欠です。今からしっかりと準備を進めていきましょう。
また、就職活動の早期化は、選考時期だけでなく、「併願(複数の病院や企業を同時に受けること)」に対する考え方にも変化をもたらしています。
以前は併願を嫌がる病院もありましたが、最近は学生の活動に合わせて併願を可能とする病院も増えており軟化傾向にあります。
<病院選考でやるべき3つの対策>
病院選考を突破するために、皆さんが重点的に取り組むべき対策は、
「志望動機」「面接対策」「小論文対策」の3つです。
志望動機:なぜ病院?なぜその病院?

面接官が皆さんに聞きたいことは、この2点です。
(1) なぜ病院業界なのか?
「病院」で働きたいという理由を明確にするには、まず「病院業界」と「薬局・ドラッグストア業界」の違いをしっかり理解することから始めましょう。「違いってどうやって調べるの?」と思うかもしれませんね。
例えば、以下のような視点から掘り下げてみてください。
POINT_患者様への接し方や症状の違い
病院:急性期や重症度の高い患者様が多く、入院中の集中的な薬物治療に関わる。
薬局:生活習慣病などの慢性疾患や一般用医薬品の相談、在宅医療など地域に
密着した視点が必要。
POINT_働く環境と連携の必要性:
病院:医師、看護師、栄養士など、より多くの職種の方々との連携が不可欠。
チーム医療の一員としての役割が非常に大きい。こうした違いから、
「私はチーム医療に深く関わり、高度な医療の中で専門性を発揮したいか
ら病院を選びたい」といった説得力のある理由が見つかるはずです。
(2) なぜ応募先の病院なのか?
次に「なぜ、数ある病院の中で、この病院でなければならないのか?」という理由を明確にする必要があります。そのためには、病院ごとの特徴を把握することが大切です。
★病院の情報を得るために動くべきこと
POINT_病院のHPを徹底的にチェックする。
POINT_病院見学や会社説明会に積極的に参加する。
得るべき情報例: 病院の強みの診療科は何か?地域医療連携や多職種連携をどう行っているか?薬剤師の具体的な業務内容(病棟業務の実施率、専門チームへの参加状況など)は何か?
「自分はこの病院の〇〇という取り組みに貢献したい」「〇〇という診療科の専門性を高めたい」という具体的な目標を語れるように、情報を取りに行く動きを心がけましょう。
2. 面接対策:シンプルに「聞く」
面接対策は、不安になりやすいポイントですが、基本はシンプルです。
POINT_先輩に聞く: 大学の先輩たちに「面接でどんな質問をされたか?」を聞くのが最も手っ取り早く、有効な方法です。
POINT_キャリアセンターの活用: 大学のキャリアセンターには、先輩たちの就職活動体験記が保管されている場合もあります。念のためにチェックしておくと、具体的な質問内容や選考プロセスを知る手がかりになります。
3. 小論文対策:論理的に文章を構成する訓練
小論文は、皆さんの論理的な思考力や文章構成力を見るために課されます。
こちらも、ナビサイトの講座や、大学のキャリアサポート、予備校などを頼って、過去の出題テーマや効果的な文章の組み立て方を学ぶのが最も効率的です。
不安な気持ちを一人で抱え込まず、プロや先輩の力を借りて効率よく準備を進めていきましょう。
病院薬剤師に向いている人の特徴
病院での仕事は、以下のような要素に魅力を感じる人に特に向いていると言えます。もちろん、これらに当てはまらなくても、病院に貢献できる薬剤師になれます。あくまで参考としてご覧ください。
・高度医療に携わりたい人: 最先端の治療や高度な専門知識が必要とされる現場で、薬物治療を支えることにやりがいを感じる人。
・患者様と深く関わりを持ちたい人: 入院患者様の日々の病状の変化を把握し、チームで密接に関わりながら薬の適正使用を進めたい人。
・専門薬剤師として活躍したい人: 特定の疾患領域(がん、感染症など)の専門資格取得を目指し、キャリアを築きたい人。
転職を視野に入れたキャリアプランの構築

最後に、少しだけ将来の話をさせてください。
病院薬剤師として数年勤務した後、1回目の転職で「薬局」へ移る人は少なくありません。
皆さんが学生時代にしばしば抱く疑問に「病院3年と調剤3年、どちらの転職価値が高いのか?」というものがあります。
結論から言うと、どちらの価値も同等であり、単純に比べることは難しいです。なぜなら、転職先の業種・企業が「何を求めているか?」によって価値は変わってくるからです。
<同業種への転職>
当然ながら、病院から別の病院への転職の方が、病院で培ったスキルはより高い価値を発揮します。
<異業種への転職>
薬局への転職であっても、病院での経験(例えば、病棟業務、チーム医療、高難度な薬の知識など)は高く評価されます。
重要なのは、働いた場所ではなく、「皆さんがその3年間で何をやってきたか」です。
価値がある薬剤師とは、分かりやすい例を挙げると、
「私は〇〇資格をもっています。だからこそ、他の薬剤師と異なり、〇〇のような専門的な仕事をすることができます」と明確に言える人です。
もし転職を前提に1社目を考えているのであれば、最初の3年間を大事に働き、目の前の仕事に真剣に取り組んでほしいと思います。そして、就職活動の今こそ、2社目も視野に入れた自身のキャリアプランを一度考えてみることが、皆さんの将来をより確かなものにするでしょう。
病院就活は確かに厳しい道のりかもしれませんが、皆さんの熱意と事前準備があれば、きっと納得のいく結果にたどり着けるはずです。